声で元気に!ねまらいんパーソナリティ「伊藤 こずえさん」

FMねまらいん

伊藤 こずえ さん

業種:ラジオ局パーソナリティー

パーソナリティという仕事

パーソナリティというお仕事はどんな仕事ですか?

わたしは『FMねまらいん』というラジオ局でパーソナリティをつとめています。1日3回の生放送があるんですが、それ以外の時間で取材や番組制作などを毎日しています。
わたしがこの世界に入ったのは、震災があった1、2年後、当時暮らしていた弘前のラジオ局でした。震災がきっかけで、ラジオというメディアが注目されていたんです。自分は地元に駆けつけることができなかったけれど、こうやって人の役に立てる方法があるんだと知って、ダメもとでラジオ局を受けたら採用されました。

弘前から大船渡に戻ってきたのはなぜですか?

大船渡に戻ってきた理由は2つあります。1つはねまらいんが開局したこと。もう1つの理由は、弘前のラジオ局で限界が見えてしまったことです。1年頑張ってみましたが、地元の人じゃないとわからないことがたくさんあって。パーソナリティとしての実力も足りなかったのかもしれません。であれば、地元・大船渡に戻った方がいいかもしれない。その方がラジオの仕事も好きになるはず。そんな風に考えたのがきっかけです。

仕事をする上でのこだわりはどんなところですか?

一番大切にしているのは外に出ること。スタジオに籠らず、どんどん取材に行くことです。外からの中継ってリアルですごくおもしろいんです。だから、今の生放送の中では難しいこともありますが、それでも自分が中継するときには中にいたら見えないことを外からたくさん発信するようにしています。

誰でもできる仕事ではありません。やりがいもありそうですね。

子どものころは働くことが何なのかは考えたことはありませんでした。大学生のときに、やっぱりやりがいが大事だなんて思っていたのは確かです。でも実際働いてみて、やっぱりこれが大きいなと思うのが、生活のために働くんだということ。やっぱりお金がないといろんなことができなくなるわけです。震災のあとも、仕事で苦しんでいる人をみてきました。正直、やりがいだけじゃ勤まらない部分もあったりして。
半分はやりがいだとして、もう半分は自分が生活できるくらいのお金を稼ぐために頑張らないとという気持ちです。ただ、パーソナリティというお仕事はきちんとやりがいを感じて求めていかないと上手になれないと思っているので、そこも大切にしないといけないですね。

これからチャレンジしたいことはどんなことですか?

司会をもう少しがんばってみたいです。聞いてほしい相手がいて、進行して、っていうことではラジオの仕事と通じるところがあります。イベントの大小関わらず、マイクを持ってステージに立ってお話ができたら楽しいんだろうなと思います。
それから、『FMねまらいん』がみんなに頼りにされる存在にしたいと思っています。復興の過程で、一部でもいいから必要とされたらうれしいです。そのためにできることって、自分が今やれることを精一杯やるのみです。生放送も取材も、ひとつひとつをちゃんとこなしていくことです。

伊藤さんが働く、ここ大船渡は、どう映っていますか?

わたしが大船渡で暮らしたのは高校までなんですが、震災をきっかけに、この街への関心と責任が膨らみました。
この街の魅力を伝えるとしたら…地元にいるから気づき辛いのですが、今は特に若い人たちが頑張ってるな、という印象です。きっと長い目で見たら違った景色になるんだと思います。どう変わっていくか、期待してほしいな、という気持ちはあります。
漁業と農業が街を支える産業だということはきっとこの先も変わらないから、そこにもっとうまく若い力を絡めていきたいですね。そして、若い人たちが大船渡に来てくれる、残ってくれるそんな風景を期待しています。大船渡を出て行った人たちにも、そんな新しい大船渡を想像してみようよって言いたいですね。

パーソナリティの仕事の一番魅力は何ですか?

特に『FMねまらいん』は0からつくってきたので、それはすごく楽しいです。開局3年になりますが、「あ、ねまらいんでしょ?伊藤さんでしょ?」と声をかけてもらったときには最高にうれしいですね。
マスコミはいろんな人と関わる仕事なので、大変なことも多いですがすごく勉強になりますよ。それにひとつの物事を複数の角度から見ることもできます。楽しいですよ。