大豆から作り出す魔法使い「佐々木 義行さん」

丸橋とうふ店

佐々木 義行 さん

業種:小売店員

 豆腐屋さんの仕事とは

大船渡での生活はどうですか?

生まれ育った町なので同級生や親戚や知人からよく野菜や海の幸をもらったり、近所の方に子供たちの相手してもらったりで色々とお世話になっています。
でもよそから来た人に大船渡の魅力を伝えようとすると、全部良いとしか言いようがなくて「ここが」とかでは説明出来ないんです。東北地方ですが積雪がほとんど無い地域なので、生活する上での不便は感じませんし、三陸道も整備されてきているのでこれからは仙台にも行きやすくなりますのでおすすめの環境ですね。

仕事内容を教えてもらえますか?

豆腐製造業です。木綿豆腐の他に油揚げ・がんもどきなどに加工したものを毎日作っています。
私でこの店の3代目になるんですが、両親がやっている姿を見て育ってきたので漠然といつか自分もやりたいという気持ちがあったように思います。でも意識していたわけではないので、高校卒業後は名古屋の飲食店チェーン店に入社し、社会人としての立ち振る舞いを教えてもらいました。いい先輩たちに恵まれ、会社からの独立を考えた時期もありましたが両親の説得もあり、跡を継ぐことにしたのが豆腐屋にすすむ道になりました。

仕事をする上でのこだわりを教えてもらえますか?

大豆・水・にがりだけで全体のバランスを作るので、季節ごとの大豆の特性にも神経を使います。お客様に満足していただける豆腐を毎日同じように作り出せるよう、一発勝負のような緊張感のある作業の連続です。

仕事を始めてから大変だったことは何ですか?

震災で製造する環境が変わって、商売を始める以前に何もかもマイナスからスタートするということが大変でした。
奔走する毎日で本当にこれが報われる日が来るんだろうかと思いましたが、家族や同業者さんや震災をきっかけに出会った人に支えてもらいました。
再開した時には行列ができるほどのお客さんに来ていただいて「待ってたよ、良かったね。」と皆さんに声をかけて頂いて本当に嬉しかったです。

今の自分の性格と仕事はフィットしていると思いますか?

時間にとらわれずに没頭できる仕事なので職人気質で自分次第なところが合っていると思います。

今後こうなりたいっていう自分自身の理想像はありますか?

店のロゴマークは豆腐がピラミッド型に積み重なったデザインなのですが、コンセプトが「歴史を積み重ねる。毎日を積み重ねる」ということで、自分の理想も込めて創業80年を90年、100年と伸ばしていくことが出来たらいいなと思います。

大船渡で働く理由を教えてもらえますか?

自分が生まれ育った場所だからこそ豆腐屋を継ぐことが出来て、1日の生活のほとんどを豆腐を作ることに費やしているんだと思います。

子供の頃になりたかった職業は何ですか?

子供の頃は遊ぶことに夢中で、なりたい職業は考えたことがなかったですね。
ただ安定している仕事よりも毎日変化のある道を選びたいと思いました。

子供の頃の職への考え方と大人になってからの考え方の変化を教えてもらえませんか?

商売をやっていると公務員っていいなって思う時もありますけど、それでもやっぱり自分が思うように一から作りあげる今の仕事の方が良いなと思っています。

豆腐屋さんの仕事の魅力を教えてもらえますか?

毎日変化する中でも安定した味を出し続ける難しさがあるので、形成していく過程に没頭できるモノ作りが好きな人に向いていると思います。それと個人のお店だからこそできることですが、材料の仕入れから店頭に並ぶところまで見るということに達成感を感じます。