甘いものを届ける一心で「木村 ゆかりさん」

小さなクレープ屋さん

木村 ゆかり さん

業種:飲食店

クレープ屋さんの仕事とは

仕事内容を教えてもらえますか?

クレープ屋なのでクレープを焼くのはもちろん、地域全体が盛り上がっていける商品づくりにも力を入れています。
大船渡の代表的な花の椿をモチーフとした鮮やかなピンク色の椿クレープは、全国椿サミット盛り上げるために作りました。地元の食材を使って全国の方に美味しい記憶を持ち帰って頂こうと。三鉄クレープは、地域から赤字の続く三陸鉄道を応援しようと思ったのがきっかけです。
常に「地域振興ができて、お客様に喜んで頂ける美味しいオンリーワンのクレープ」を考えて開発しています。

クレープ屋さんを始めたきっかけは何ですか?

小さい頃から何かしらのお店屋さんを開きたいという気持ちがあり、娘が生まれてから主人と二人で出来る仕事はないかなと模索した時に、大船渡には無い「若い人たちが集うクレープ屋」を始めようと閃いたのがきっかけです。
震災後、主人は工事関係の仕事のため働きに出ていますが、日曜日などの休日の際には以前のように二人で働くことができるので、余裕ができてほっとします。
逆に平日は私一人で営業していますので、子供が熱を出したりするとせっかく楽しみにお客様が来て下さったのに、臨時閉店をしてしまったり…と申し訳なく思っています。

この仕事で嬉しかったことは何ですか?

自分の性格的にも基本ゆっくりできる仕事ですので合っているのかなと思います。
やはりお客さんが美味しそうに食べてくれたり、毎回買いに来て下さる常連さんの想いは大切にしたいですね。
今後もお客さんがゆっくり出来るような空間を作っていきたいです。

震災後、どのような思いで再開されたのですか?

主人の兄から「避難所にいる皆さんにクレープを振舞ってあげて欲しい」と頼まれ、色んな避難所にクレープを届けていた中で一人のおばあちゃんに出会ったんです。そのおばあちゃんは「共同生活に疲れ果てた…」と辛い思いをされていたようなんです。
クレープを届けると「甘いものが食べれてホッとした」と笑顔でお話してくれました。
そのおばあちゃんの声を聴いて、そういうホッとした時間や空間を作っていきたいなという気持ちが強くなたったのがお店を再開した理由の一つですね。
そのおばあちゃんがお店を再開するときに、来店してくださっったのは本当に嬉しかったです。

これからチャレンジしてみたいことは?

以前、都内の大学の方で椿クレープに注目してくれたお客様から、「東京で出張出店してくれませんか?」とインターネットで問い合わせがあったのですけど、下の子が生まれた時ばかりという事もあり、都合が合わずお断りしたんです。ただ、今後そういった機会があれば今出している椿クレープなり新商品などを、色んな地域の人に食べてもらえるようにやってみたいなと思います。

職場で子供と一緒に働くのってどんな気持ちですか?

周りの保育園の話を聞いてみると0歳の頃から入園する子も多いみたいなんですけど、主人と3歳までは家で一緒に生活しようと話し合ったんです。
早くから入園させれば協調性やリーダーシップなどが身について良いそうなのですが、親と一緒に居られる時間って限られているように思ったんですね。
うちの場合おばあちゃんやおじいちゃんもいるので、賑やかな感じがしっくり来ているので、大体お店の切り盛りは一人ですることが多いですけど、子供と一緒なので賑やかで幸せに思います。