理系の視点を持つ職員「佐藤 仁さん」

大船渡市役所

佐藤 仁 さん

業種:市役所職員

市役所職員の仕事とは

担当されている業務について教えて頂けますか?

起業の支援をメインで行っております。これから会社を起こす方・会社を経営している方から相談を受け、アドバイスをしていくことや6次産業化への支援、経営安定化の補助金なども担当しております。商工会議所との連携や、経済同友会関連出向者の未来創造イニシアチブの方々と一緒に多角的に支援しています。

現在の職に就いたきっかけは何ですか?

以前は富山で研究職に就いていたのですが、震災以降地元の力になりたいという気持ちが湧き、こちらに戻ってきました。大学や大学院では海洋生物を研究していたこともあって、そういった事を活かせる仕事に就こうと探したところ大船渡市役所は地場産業である水産に力を入れているという事が分かり、ぜひやらせてもらいたいという事で現在に繋がっています。逆にこの辺りの地域で理系向きと思われる仕事がほとんど無かったというのもあります。

仕事で苦労したことや嬉しかったことはありますか?

転職してから業務内容が全く違うものに変わったので、前職では話すという事があまり機会が無かったのですが、今の仕事になり電話が次々とかかってきて応対しなければいけないので、慣れるまで苦労しました。対面と違って電話という相手の顔が見えない中での会話に怖さを感じた時もありました。
嬉しかったことは、起業したい方向けの塾を開講した際にスタッフとして関わっていたのですが、その卒業生の方に「今までありがとう」と抱きつかれたことがとても印象に残っています。起業を目指す方々の立場になって提案やサービスを提供した結果、とても喜んで頂けたことがとても自分の自信につながりました。
そのような経験が何度かありまして、それがやりがいというか嬉しさになっていますし、今は常にそのことを大切にして取り組んでいます。

今後仕事に関して改善してみたい所はありますか?

相談にいらした方に適切な対応・支援を常にできる人になりたいと思っています。
その為には現在の自分の力量を顧みた時に、コミュニケーション能力をもっと高める必要があるなと感じています。例えば口で言わなくても察する力、そういう点が自分には求められているのかなと思っています。

子供の頃になりたかった職業は?

私は気仙沼出身です。そんな土地柄もあったのかもしれませんが、子供の頃に海の生物を片っ端からとってきて飼育するっていう事をしていたんですね。自分たちと違う外観をしている生き物を見ているのがとても楽しかったんでしょうね。何故そこに惹かれたかは分からないですけど、素直に楽しかったです。だから生物学者や動物学者とかになりたいという希望はありました。
そんな感じで子供の時は漠然と好きなことを職業に出来たらという印象でしたが、大人になってからは自分の仕事がどう社会に活きて、どう存在意義が生じるかという所を意識するようになっていきました。

大船渡での暮らしはどうですか?

地元の気仙沼に雰囲気が似ている街ですね。親しみを感じています。空気がとても良いですよね。地形的に山と海が接しているので、その落差による景色が良いというのもあります。そして水産物が他の土地にないくらい美味しい。養殖は気仙沼より盛んではないでしょうか。
ただもう少し加工の分野に力を入れていけるのではないかと感じています。
気仙沼は採ってきたものを生で売るという感覚ではなく、加工して売るという考えが強いので、そういう意味で経済効果も出ていると思います。

今後やってみたい事はありますか?

今やっている仕事も好きですが、大学等で学んできた事を活かせる分野に行けばもっと力を発揮していけるのではという気持ちはあります。また、農林水産業が好きなのでゆくゆくはそちらを勉強する機会があれば嬉しいです。その延長線上で産業の振興に関わっていきたいなと思います。

中高生にこの仕事について一言あればお願いします。

市役所というのは地域の中で様々な役割を果たしているので、色々な立場の方々とと関われるというのが特徴としてあります。そこが魅力でもあり、逆に大変なところでもあります。どんな仕事に就くにしても楽しんでやってもらえると嬉しいですね。