地域を守り続ける黒子さん「菊地 大輔さん、藤井 菜々子さん」

大船渡警察署

菊地 大輔さん、藤井 菜々子 さん

業種:警察官

警察の仕事とは

担当業務について教えて頂けますか?

大船渡警察署の課で言えば全部で7つの課がありまして、我々は警務課というところに所属しています。内容としましては警察署の運営に携わる業務という感じでイメージして頂けると分かりやすいかもしれませんね。警務課というところでは所属する警察官の業務や健康管理も含めてサポートし、車両関係の整備はもちろん、採用活動または広報などの事務的な仕事を担っています。

現在の職に就いたきっかけは何ですか?

菊地さん:私の場合だと陸上・駅伝をずっとやっていまして、実業団という道も考えたのですが怪我などもあり、現実的な視点で今後のキャリアを考えた時に子供の頃からの憧れであった警察官になりたいと決意しました。
勤務地は大学が東京という事もあり、警視庁を受けてそちらで採用になりました。その後震災がおき、被災地である岩手に応援に行くという事で派遣されたのですが、最初は1年という期限でしたので、育ててもらった故郷への想いから恩返しという気持ちで岩手に残ることを決めました。また親戚が陸前高田の駐在所で勤めていたのですが震災で殉職されたこともあり、その人の想いを汲みたくて残ることにしました。

藤井さん:私は子供の頃、将来警察官になろうという気持ち自体は全然なかったですし、むしろやりたいと思える仕事も特になかったんですね。
ただ高校1年生の進路指導の際に自分の興味のあることを考えた時にドラマなどのメディアに影響されて子供の頃に警察官かっこいいなと感じて希望したのが大きな要因でした(笑)。
進学後ボランティア活動なども通してやりがいのある仕事だと深く実感しまして、岩手県警を志望しました。

仕事で苦労したことや嬉しかったことはありますか?

菊地さん:警察官という仕事柄宿直での勤務もあるので、体力的にきつくなる時も正直あります。
また、警察という職業柄、非日常的なところがありまして、事件や事故への免疫を付けるのには多少時間がかかったかなと思います。
それに慣れるまでは体力的にも精神的にも辛い時期がありましたね。
ただ大変な職業である反面、地方での勤務ということもあり顔を突き合わせて仕事をすることが多いので、感謝を実感できるのは東京と比べて嬉しいことですね。

藤井さん:女性警察官の人数はあまり多くないのです。
ですからどうしても女性を必要とする事件・事案が発生した際に夜中とか休日であったりといった勤務時間外でも対応しなければいけない事がたまにあります。
そういう部分では女性である自分にしか出来ないんだという誇らしさがある反面、大変だと感じる時もあります。

仕事をする中で大切にしている事はありますか?

震災以降、仮設に住んでいる方々が慣れない生活でストレスを抱えていると感じています。
人に話したくても話せないという方もいらっしゃるので、信頼関係を作るために、なるべく相手の話を聞くことに時間を割くようにしていますね。
ただ聞くのではなく相手の立場もくみ取りつつ聞ける人間になりたいと思います。

大船渡での暮らしはどうですか?

私の場合出身も北上で学校も岩手だったので県外に出たことがないんです。
でも、私は岩手県での生活が人も温かく自然の豊かなのですごく好きです。
ただ今の若い子達からしたら、色々なものに満ち溢れている生活への期待感から都会に出るといった気持ちも多いかと思われるので、そういった意味での楽しさを考えると正直あまり想像がつかないでしょうね。
私の場合、休日には五葉山に登ったり、碁石のさっぱ船に乗ったりとかしてとても楽しんでいますが、昔からの当たり前の世界なので若い子たちの求める刺激にはフィットしていないかもしれませんね(笑)。

子供の頃と大人になってからの仕事への考え方の変化を教えてもらえますか?

子供の頃には働けばお金を得ることがで出来て、楽しいことも沢山出来るんだろうなと考えていましたが、今となっては大変な仕事の中でもしっかりと養ってくれた親に感謝しています。

警察官の魅力ってなんですか?

菊地さん:警察は正義を守るという仕事なので、自分のやっている一つ一つの活動が地域住民を守っている・安心に繋がっていると思うとやりがいに感じます。
とても大事な役割を担っているとも感じます。
自分のやっている事が社会にとって意味のあることだなと実感出来るのはこの仕事の魅力かもしれませんね。

藤井さん:仲介を通さずにダイレクトに誰かを助けられる仕事であり、それをやりがいと感じられる仕事ではないでしょうか。
そういう部分では他の職種には無い魅力なのかなと思います。これを読んでいる中高生の皆さんにも、警察官をかっこいいな、良いなと感じる人には是非目指して欲しいです。