大船渡の産業は漁業だけじゃない「佐々木 雄司さん」

JA大船渡

佐々木 雄司 さん

業種:農協職員

農協の仕事とは

JAの仕事について教えて頂けますか?

農協には様々な部署があります。JAバンクなどの銀行関係業務、自動車共済などの共済関連業務、また立根と日頃市の2か所には介護施設がありデイサービス等の介護業務も行っています。更に葬祭関連業務やガソリンスタンドと、農協といっても農業の事だけでなく地域に必要とされる仕事をいくつか担っています。

その中で、私は農家で働く方々のフィールドに近い存在でコンサルティング業務のような営農指導の業務を担当しております。現在11年担当しておりますが、人事異動などで別の業務担当になることももちろんあります。

現在の職に就いたきっかけは何ですか?

家庭菜園をやっていた祖父の影響もあり、子供の頃から生き物に近い生活を送っていました。高校卒業してからは宮城県の農業短期大学に入学しました。長男という事もありいずれ地元に戻ろうという考えだったのと、勉強したことを活かすには農協の仕事だろうということで就かせていただいています。実際この仕事に就いてからは、仕事をしながら学んでいる事の方が多いかなとは思います(笑)。

仕事で苦労していることや嬉しかったことはありますか?

農協としての実績のある方法があるとしても、お客様である農家の方にその方法を納得していただくのには骨を折ることもあります。少しでも収穫量や収入増に繋げていくところを目標の一つにおいて指導・提案をさせて頂くのですが、農家として長年培ってきた方針のある方が大半なので理解を得るための勉強は欠かすことが出来ません。そこで如何に納得して頂けるように説明をするかというのは指導員の腕の見せ所になってきます。逆に自分の指導している事が本当に正しいのかと考え込むことも当然あります。
指導の際に話したことに納得頂き実践してもらい、それが結果として身になったときはとても嬉しいです。それがまた口コミになって、違う農家さんからうちもやってみようかなと取り入れてくれたりして連鎖することがあると誇らしくなります。

仕事をする上でどんなことを大切にしていますか?

それは人間関係だと思います。
お客様や農家の方はどういった気持ちで、どんな要望があるのかを常に意識し、また寄り添ってよく話を聞きながら、応えられるように仕事を進めていくことです。農家の方の経営が上手くいくようにお手伝いするような形で行わなければいけないので、農協としての立場も農家の立場も考えた調整を大切にしています。

今の営農指導員という業務にやりがいも感じますし、満足もしていますが多方面の知識を持つために今後は資金関係の業務も取り組んでみたいなと思っています。その中で農家さんにとってのベストを追求していきたいですね。

子供たちに伝えたいことはありますか?

それぞれ自分の就きたい仕事や夢を持っていると思います。
でもそれに完璧に合う仕事に就こうと考えても実際は難しいところもあります。
ただ、まず何でも一生懸命にやってみれば、その努力に対してのご褒美みたいなものは必ず付いてきます。8割は辛いことだったりするが、2割は身になったり、自分の宝になるようなこともきっとあるので、とにかく何でも一生懸命に取り組んでいって欲しいです。

ご自身の中で今後目指している事はありますか?

大船渡といえば漁業に目を向けられていますよね。大船渡管内は立地条件の影響もありまして岩手県内でも農作物の生産量が少ないのですが、ただ何か農業の方でも、「この野菜といえば大船渡産のが有名だよね!」といった大船渡の漁業でいう「サンマ」みたいなブランドを産み出したいという気持ちがあります。農業の盛んな地域にするためにも今後努めていきたいです。